
ネトル
| ネトル或はスティンギングネトルは、世界各地の熱帯性気候や温暖な気候の地域に自生している多年生植物です。ブラジルを始めとする南米各国にも移植されています。高さ2〜4m、トゲトゲした葉、そして白や黄色の花をつけます。葉や茎の表面にある刺毛や毛が肌に直接触れると、荒々しく刺すような刺激があることで知られています。Urtica
という属名はラテン語の"urere"(燃やすという意味)ですが、これは表面が刺毛に覆われていることに由来しています。dioicaという種名は"2頭の馬"を意味します。ネットルは常に雄花か雌花のいずれかを含んでいるところに由来します。 民間医療では、利尿、造血、リューマチ、関節炎の治療にネトルは利用されて来ました。外用としては、美しい髪の毛、脂性の髪、ふけ症に効果があると言われています。 ネトルがハーブ専門家によって利用されてきた歴史は古く、1世紀、ディオスコリデスやガレンがネトルの葉に利尿・便通作用があると報告し、喘息、胸膜炎、脾臓疾患に用いられていました。かつてアメリカでは、ネトルの葉と茎の浸出水につけた包帯が外傷の止血用に用いられていました。これは南北戦争当時南軍の軍医であったフランシス・フロッシャーにより記録されています。米国のナチュラリストであるエルレ・ギブソンはネットルを栄養豊かな食物として、またダイエットフードとして利用することを推奨しています。 ブラジルのハーブ医療では、ネトルの全草を生理時の出血過多、下痢、糖尿病、泌尿器系疾患、呼吸障害に用いています。ペルーでは、筋肉痛、関節炎、湿疹、潰瘍、喘息、糖尿病、腸の炎症、鼻血、リューマチ等様々な用途で用いられています。外用としては、ネットルの温浸出を炎症、坐骨神経痛、傷、毛じらみに用います。ドイツでは前立腺疾患のハーブ薬として、また利尿剤としてスティンギングネットルを利用しています。ドイツで製造されているリウマチや炎症...特に前立腺や下部泌尿器管の炎症向けのハーブ薬にはスティンギングネトルを配合するのが一般的です。米国では根よりも葉を好んで利用する傾向があり、効能としては、利尿剤、関節炎、前立腺炎、リュウマチ様の関節炎、高血圧等があります。前立腺肥大症をはじめとする前立腺関連の疾患、アレルギー性鼻炎の治療にも用いられています。一方、ネットルの根は利尿剤や前立腺肥大の症状緩和、その他前立腺関連疾患、抜け毛予防や治療に用いられています。 |
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